“地道な根性”は、もはや勝てない。入試が身分制社会に回帰する

Last Updated on 2025年12月31日 by akito1012

ブルドゥーの身体化された資産。ってやつ

そりゃ、当然といえば当然です。

芸術への造詣、日々の食卓での会話、親とのディスカッション、絵本の読み聞かせ、親の読書習慣。

んーと。あとは、立ち居振る舞い、言葉遣い、遊び方。

生まれついた家庭の中で、どういう風に話しかけられるのか、どういう上品な言葉遣いをしているのか。

どの切り口から物事を見るのか、どのレベル隊のニュースに日々触れているのか。

これらすべてが、学歴や年収などの目に見えない要素を支える基盤として機能している。

鬱陶しいほど耳にする言葉でいいかえると、「非認知能力」。

そう。

今でも教育と、家庭や身分などの先天的な要素は、は分かちがたく結びついているのが現実です。

しかし、それだと不平等に過ぎる。

受験する18歳で、18年もの教育格差があるなんて、さすがに冷酷に過ぎる。

だから、できるだけ不平等にならないシステムの構築に勤しむようになった。

1~2年程度で、簡単に逆転できる仕組みが、徐々に作られていった。

地道な教科書や問題集の学習で、必要な知識を体系的に頭に入れていれば、誰だって受験の土俵にあがれるようになった

その土俵で持ちこたえることができれば、第二の人生、つまり親にどんぶり抱っこではなく、自分の足で支える人生の幕開けのスタートラインをそろえることができる。

誠によく練られた平等で均等なシステムじゃないですか。

さすが、福沢諭吉さん。さすが、なんか有名な人。

しかしこのシステムは、「非認知能力」という世襲制の極みのような能力を大切にする方針に舵を切り始めた教育制度により、内部から瓦解・駆逐されつつある。

それが、今の受験の世界ですな。

エリートの巣窟ではエリートが再生産される

エリート養成商品への300万投下

それはそれは、家庭の話だけじゃないんどす。

教育エリート上澄み勝ち組層は、どういうところに、自分の愛する娘や息子を放り込みたいのでしょうね。

そりゃ、ステータスとブランドを誇れる学び舎ですな。

自分たちと同じようなステータスを持つ家庭と肩を並べて学ばせることができる、そういう学び舎ですな。

教育の1丁目1番地は学校なわけで、勝ち組エリート層は、当然「ブランド」と「実力」の二刀流を掲げる学び舎へわが子を送り込むわけです。

そして、3年間でざっと200万の大金を投資するわけだ。

  • 受験代やら
  • 参考書代やら
  • 模試代やら
  • 通学代やら
  • ガソリン代やら
  • 弁当代やら
  • ストレス解消のお菓子代

いやいや、これら含めたら、ざっと300万はいきそう。はい、勝ち組の道楽。

っていうのはおいておきましょう。

揉まれて育つ、非認知能力(あいまいでよくわからん能力)

頭がいい人の中にもまれていれば、そりゃ育ちますよ。

なにが?

自分の頭でこねくり回して物事を解釈する力とカ、その解釈したものをわかりやすく周りに伝える力とか、そういう高度な処理能力は身につくわけです。

それが、私立御三家のエリートとか、一中御三家の上澄み層とか、その辺が先天的あるいは後天的に身に着けることができる特権的な能力になります。

じゃあ彼らは、今の受験システムで、果たして有利なのか。

あ、今のシステムっちゅうものは、文脈を読む力というか、バスケの練習しながらボールがゴールに届くまでに描かれる放物線の計算を始める生徒の数学遊びに付き合わされる共通テストの問題とか、ページをまたいで設置してある3つ前後のグラフと問題文を照らし合わせながら矛盾がない選択肢を選ばせる問題とか。

そういう、「こねくりまわす力」が求められるシステムですな。

で、彼らって、こういうシステムに適応できるんですかね。有利なんですかね;。

そう、有利なんですね。

誠に有利なんですね。

地道な根性 → 根性+地道で高度な処理能力

なぜなら、これは、暗記大会じゃないから。

厳密にいうと、暗記大会にプラスして、二階建て部分として、抽象を具体に分解したり解釈したりする力が求められるから。

というより、そういう高級な能力の方が求められるようになるから。

逆にいえば、教科書を隅から隅まで頭に叩き込むような、そういう自分との闘いみたいな、地道で実直で泥臭い物事の積み重ねみたいなこと(=暗記)の要求される比率が、どんどん低下しているから。

体系的な知識をどんどん頭に放り込んで、学問の下地を作るだけでは、不十分だから。

・・・

まあつまり、生まれとか、生育環境(乳児~幼児)とか、そういうのに恵まれている人が、どんどん有利になっているんですな。

じゃあこの入試システムは、日本の教育をどこまで浸潤しているのか。

それについては、

長くなりそうなので、

お次は次の記事で。

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